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Moi!
サマータイムが終わり、日が暮れるのが随分早くなりました。一度雪は積もりましたが、10月の終わりから11月の頭にかけては例年より少し暖かい日が続いています。

 

さて、今回ご紹介するのはPiiriという再開発地区。実はこのエリアは地区の精神病院だった場所で、古くは1920年から建設が始まりました。その後増築もあり、教会を入れて11の建物があり、1985年にはベッドが681床もあったそうです。当時はいわゆる一種のコミュニティーと機能しており、緑の美しい広い庭、住宅、郵便局、教会もあり、病院内で手工芸をしたり、家畜も飼っていたそうです。↓がPiiriの全体写真。出典: Piiri

 

1990年まで精神病院として機能し、その後引き続き一部病院として使われていましたが、2017年にこのエリアの大部分が売りに出されました。それを買い取ったのが現在再開発を進めている不動産会社を経営する Rakennus K. Karhu Oy。エリアの名前を”Piiri(=地区)”と名付け、古い建物や自然を残しながらお店や企業を誘致し、住宅を増やしていく計画とのこと。

 

こちらの建物にはいくつかの企業が入居しています。例えば小劇場やケーキ屋さん、レンタル衣装店、オーガニックソープショップ、ダンススクール、セラピー等個性的な企業がこの地で新しいビジネスを始めています。

 

その中で旅の途中に立ち寄って楽しめそうなお店を紹介します。
こちらはLempikakkuというケーキ屋さんの様子。ケーキの他にマカロンやマフィンなども。ケーキの種類は季節によって変わるのでどんなケーキが売られているかはその時のお楽しみ。

 

先日ケーキビュッフェが開催されていたのですが、到着が遅れ残念ながら間に合わず写真だけ撮らせていただきました。フィンランドではパーティーなどでケーキを振る舞うことが時々あり、自分で作る人もいれば、このようなショップで購入する人も。このケーキビュッフェはケーキを単純に楽しんでもらうのに加え、ここで試食し、パーティーの時などに注文してもらうという目的もあって年に何度か開かれているのだそうです。 このケーキは結婚式用のようですね。

 

劇場、Hysteriaのスペースでソーシャルディスタンスを保ちながら安心して楽しめたそうです。 住所:Seuralantie 25, 60220 Seinäjoki

 

もう一つお土産を買うのによさそうなお店、Go Rentoをご紹介します。こちらはオーガニックのソープや化粧品、コーヒー、お茶などを売っているお店です。
※柚子煎茶を購入したところ、柚子の香りがまろやかな煎茶の味と調和してとてもおいしかったです。

 

Go Rentoオリジナルシャンプー。右がイラクサから、左は白樺から作られた手作りシャンプー。右に小さく写っているのはタンポポから作られた手作りソープ。この固体シャンプーは液体シャンプー4本分。無駄なボトルも不要の環境に優しい製品です。

 

店舗の半分はこのように寛げる場所になっていて、お茶を飲むことができます。ちょうどいらしていたお子さん連れのお客様にも許可をいただいて写真を撮らせてもらいました。真ん中はオーナーの女性、右はインターンとして働いている女性。この奥にはさらに広いキッチンがあり、ソープ作りのワークショップも可能で、11月にはクリスマスソープのワークショップが開催予定とのことです。
住所:Seuralantie 25, 60220 Seinäjoki

 

エリアの中には小さな教会もあり、精神病院が機能していた頃にはここで結婚式を挙げるカップルもいたそうです。こじんまりとした素敵な教会です。

 

毎週日曜日の10時にミサが行われています。これは以前コンサートが行われた時に撮った写真です。
住所:Seuralantie , 60220 Seinäjoki

 

Piiriの敷地内には病院博物館もあり、昔使われていた器具や病院の様子、また患者さんが作った手工芸品なども見ることができます。こちらは毎月第3水曜日の15:00–18:00にオープンしています。
住所:Björkenheimin puistotie 2

 

敷地内は広い庭があり、お天気がいい時はベンチに座ってゆっくりするのもよし、ぶらぶら散歩するのもよし。これは夏の写真なので噴水が涼しげに写っています。

 

同じく夏の風景。庭の広さが伝わるでしょうか。こんなところでおしゃべりできたらいつまでも話がはずみそうです。

 

夏も素敵なのですが個人的にお薦めなのは紅葉の時期。もう今紅葉はほとんど終わりですが、9月から10月にかけての美しさは必見です。

 

この落葉の絨毯の上を歩く心地よさ、写真から伝わるでしょうか。

 

フィンランドでは黄色い紅葉が多いのですが、この赤は見事です。

 

敷地から続くこの白樺の並木道がいつ見てもいいのです。映画のワンシーンのよう。

 

冬はどうなるかというとこういう色彩が少なめの景色になりますが、それはそれで趣がありますよね。

 

この地区の開発は10年、または20年ぐらいじっくり時間をかけていくのだそうです。そしてただ新しいものをどんどん作っていくのではなく、Fiskars村のように古きよき部分を残しつつ、新しいビジネスと共存するような地区にしたいとのこと。一市民としてもそのコメントを聞いて安心しました。今はお店の種類が限られていますが、スーパーやレストランなどができるとさらに便利になりそうでこれからが楽しみです。

少し古い街並みに興味のある方、また散歩好きな方にお薦めのエリアです。
ということで皆様、Hyvää alkutalvea!(=素敵な初冬をお過ごしください。)

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