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Moi!
春めいたお天気が続いたかと思えば急に気温が下がったりと変わりやすい気温に一喜一憂している一方で(最近雪が降ることもあります)、日はどんどん延び、太陽の光も強くなり、フィンランドで一番いい季節がやってこようとしています。

 

唐突ですが、皆さんの住んでいる土地の名産、名物は何ですか?
お土産文化があまりないのか、もしくは人口が少ないからフィンランドではそんなに明確なその土地ならではの名産は少ないような気がします。
私がセイナヨキならではのお土産で思い浮かぶのはユッシパイタです。セイナヨキのみでなくセイナヨキが含まれるエテラポフヤンマー共通ですが。

 

ユッシパイタとは
ちょっとこのデザインは女性用にアレンジされていますすが、このようなグレーを基調としたワインブルーのダイヤ(サルミアッキとよぶ人も多し)柄のセーターを指します。ユッシはフィンランドの男性の名前。パイタはシャツのこと。エテラポフヤンマーの伝統的なセーターですが、由来は西海岸のスウェーデン系フィンランド人の編み物文化からだそうです。ちなみにこちらはKalevan NavettaにあるTaito Shopで売られているものです。

 

通常はワインレッドですが、ちょっと趣向を凝らして別の色バージョンも時々見かけます。

 

もともとはセーターだったのですが、派生してソックスやピポというニット帽、マフラーにもこのパターンが取り入れられています。エテラポフヤンマー出身で他の地区に移り住んでいる人へのプレゼントというのもあるのでしょうが、地元でもユッシパイタを着ている人を時々見かけます。ウィキペディアによると、ユッシパイタはエテラポフヤンマーの人々のスタミナ、勤勉さ、誠実さ、さらにはクレージーさと勇敢さを象徴しているのだそうです。繰り返しになるかもしれませんが、この辺りの人は意志が強く、ないものは自分で作ってしまう(=起業家が多い)、地元愛が強いなどの特徴があります。

 

左上の商品はお手洗いのタオルに誰用かをマークするものです。ユッシパイタのデザインでもあるダイヤ(またはサルミアッキ)型のモチーフに方言で”おじいちゃん”、”おばあちゃん”、”手”等が書かれてあります。ここまではいいのですが、”変な人”(=Stranger=>ゲスト)とか”(男)主人”、”女主人”など方言だけでなくこの地方独特のユーモアも含まれています。
右はエテラポフヤンマーの男性の民族衣装のアクセサリーをモチーフにしたもの。左下は同じくこの地区の古い典型的な家をモチーフにしたもの。ユッシパイタと同じワインレッドで、農家で大家族が多かったこの地区の象徴的な2階建ての大きな家。義父の実家もまさにこのような家です。

 

ユッシパイタとは関係ありませんが、同じくTaito Shopの商品。一瞬日本でも着物のリサイクルで作られたものと勘違いしそうですが、同じくフィンランドの民族衣装をリサイクルして作られたものなのだそうです。着物を着た時にも使えそうなデザインですよね。

 

他にユッシパイタグッズがないかと本屋さん(Suomalainen kirjakauppa)をのぞいてみたところ、ありました!これはPöyröötというエテラポフヤンマーを舞台にした漫画。この主人公の名前がまさにJussi(ユッシ)Pöyrööでいつもユッシパイタを着ていて、ちょっとおバカなキャラクターで愛されています。最近はあまりアップデートがありませんが、日本語のTwetterもありますよ。
“Hyvä, parempi, pohojalaanen”というのは直訳すると”よい、よりよい、ポホヤ人”。ポホヤというのはVaasaのあるポフヤンマー、セイナヨキのあるエテラ(=南)ポフヤンマー、オウルのあるポフヨイス(=北)ポフヤンマー、コッコラのあるケスキ(=中央)ポフヤンマー全体を指しています。ベストの代わりにポフヤンマー人、しかも訛りでポホヤ書いてあるところがポイントです。(自己愛強し。)

 

ちなみにSuomalainen kirjakauppaという全国チェーンの本屋さん、本や文具ももちろんたくさん売られているのですが、地元ならではのこういった製品の他にマリメッコ、ムーミングッズ、ラプアンカンクリ製品、Aarikka製品などが売られていることもあるのでお土産を買う穴場です。
Pöyröötグッズが売られているのは初めて見ました。そしてグッズと共に4コマ漫画も。

 

左のキッチンタオルはラプアンカンクリ製で、エテラポフヤンマーらしい田舎の要素がかわいく盛り込まれています。

 

スーパーでもユッシパイタのデザインの製品が売られているのが見つかるかもしれません。左のおじさんが着ているのはまさにユッシパイタです。中身はサルミアッキ(という世界一まずいという噂の飴。)その真偽はさておき、かなり独特な味なので勇気のある方、チャンスがあれば是非試してみてください。ちなみに多くのフィンランド人が愛してやみません。

 

そしてユッシパイタデザインのサルミアッキもありました。

 

最後に忘れていけないのは今回のカバー写真でもあるYrittäjä-Jussi(=企業家ユッシ)。中央広場に(割とひっそりと)立っていますのでもし来られたら探してみてくださいね。今はボーイスカウト風でしょうか。季節によってはマフラーを巻いていたりしていて密かに市民に愛されている像です、たぶん。ポイントはユッシパイタ、そして腰にはTaito Shopでも売られていたアクセサリーと、同じくこの地区の伝統であるプーッコとよばれるナイフを携えています。

 

セイナヨキに来られるチャンスがあれば是非ユッシパイタやユッシパイタ柄の製品を見つけてみてくださいね。

 

Hyvää kevättä!(=素敵な春をお過ごしください。)

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